子供の口臭

口臭の悩みを抱えている子供。最近増えているそうなんです。

私はついこの間まで「口臭は大人の専売特許」と思っていたのですが、最近では子供の口臭を気にしている親御さんも、結構いらっしゃるようです。子供の頃から口臭予防に取り組まなければならないなんて、なんだか切ない気もしますが、そういう時代なのかもしれませんね。

子供に口臭がある原因としては、

・虫歯などの口腔内トラブル
・口呼吸
・蓄膿症などの鼻の不調
・食べ物をよくかまない為に起こる唾液不足

などが挙げられるようです。

歯をしっかり磨く、ゆっくりよくかんで食事を摂るなどの指導は、周りの大人がきちんとしてあげたいものです。正しい歯磨きを覚えることは一生の財産になりますし、咀嚼すればするほど抗菌・自浄作用のある唾液が分泌されますから、これらの習慣づけはとても有益なのです。

口呼吸も口が乾燥して唾液不足を招きますが、実は口呼吸と鼻の不調には密接な関係があり、鼻詰まりの為に口呼吸が習慣化しているケースも多いそうです。思い当たる節がある場合は、耳鼻科に相談するのが良さそうです。

また、離乳の時期を上手に乗り切れなかった為に口呼吸になる、という指摘もあります。母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんの時は、誰しも自然に鼻呼吸をしています。ところが離乳を迎えておっぱいやおしゃぶりから口が離れる、言葉を話し始めるなどをきっかけに、口で呼吸することを覚えてしまうのだそうです。

離乳の時期が3〜4歳と遅く、おしゃぶりを長く使わせる習慣が根付いている欧米では口呼吸はごく少ないそうです。

子供に鼻呼吸を定着させてあげるには、離乳は遅いくらいが良いのかもしれませんね。