市販の口臭測定器について

口臭対策の一助に、ということで販売されている口臭測定器。口臭予防はマナーだとされる昨今、おなじみのグッズになりつつあります。

口臭予防に熱心な余り、複数のメーカーのものをそろえて、日々口臭のチェックを怠らない・・・なんて方も中にはいらっしゃいますよね。

ただ、こうした市販の口臭測定器に対する専門家の声には厳しいものがあります。

まず、そのカバー力の限界に対する指摘があります。口臭の原因となるにおい物質は複数あるのに、市販の口臭測定器ではその一部しか検出できません。また一方で、余計なものまで口臭として検出してしまうそうです。タバコやアルコールのにおいはともかく、歯磨き粉や洗口剤の香料まで、悪臭としてカウントしてしまうそうなのです。

そう聞くと、測定結果への信頼はかなり揺らぎますよね。

口臭外来の歯医者さんによると、医療用の高価な口臭測定器ですらそれだけで判断出来るものではなく、最終的には歯医者さん自らが直接においをかぐ「官能試験」が必要なのだそうです。

「市販の口臭チェッカーはおもちゃ程度に考えて、振り回されないようにしてください」

とまで言い切っています。

実際殆ど口臭がしないのに、市販の口臭測定器で悪い値が出たことで、悩みを深めてしまった患者さんがいらっしゃったのだとか。少なくとも現段階では、これら製品の過信は禁物のようです。

もっとも将来的には、上記の問題を全てクリアした、超高性能口臭測定器が市販される日が来るかもしれませんね。