漢方で口臭治療
口臭の原因の殆どは口腔内トラブルにある、と言われており、口臭対策には歯科でのチェックが欠かせません。
歯医者にも通い、きちんとケアをして口の健康は申し分なし。それでも口臭の悩みが消えない場合は、鼻や胃腸、肝臓など他の器官の不調を疑うことになりますが、病院で検査しても異常はなかったりするのですよね。
こうなると、西洋医学的には言わば「お手上げ」。ここに至っては、漢方など東洋医学に頼ってみるのもひとつの手段です。
漢方では、口臭の原因の多くは胃の熱にある、と考えられているそうです。従って、薬は胃の熱を取り除く作用のあるものになります。
とはいえ、漢方の素晴らしさは一人一人の体質に合わせ、オーダーメイドで薬を処方するところにあります。漢方は薬局でも手に入りますが、自己判断で試すのではなく、漢方医に相談されるのが良いでしょう。
また漢方は、自臭症にも対応してくれるそうです。自臭症は、殆どにおっていないのに、自分の口臭が気になり悩んでしまうのですよね。漢方では、身体のバランスの崩れがその背景にあると考え、治療を行います。さらに「腎は骨をつかさどり、歯は骨の余り」という考えから、歯周病の改善には歯科治療と並行し、腎気を補う漢方を摂ると良い、とされています。
西洋医学との上手な併用も、口臭の治療に役立つかもしれませんね。最近では、歯科分野の医療関係者による日本口腔内科学研究会が、口腔内治療での漢方使用をすすめています。