舌苔と口臭の関係

舌苔(ぜったい)。

耳慣れない言葉ですが、口臭の予防に熱心な方ならご存知ですよね。舌苔とは舌の表面についた歯垢を指す言葉で、口臭の原因としてしばしば取り沙汰される存在です。

舌苔は、刺激物の摂り過ぎや、口呼吸や加齢、喫煙、ストレスによる唾液の分泌量低下、十二指腸潰瘍などの病気や薬の服用により、付着しやすくなります。

舌の表面は凹凸が激しく、汚れが溜まりやすい構造なので、舌苔が付きやすい人は定期的なケアを心がけると良いですね。ただし、舌苔の付着が即口臭に結びつくかというと、そうでもないようです。健康で口臭の悩みがない人でも、舌苔があるのが普通です。

薄く白く舌表面を均等に覆っている状態ならば、まず気にすることはありません。舌苔が黄味や黒味を帯びてきたり、分厚く付いていたりする場合には、口臭の温床になっていることが考えられますので対策を取りましょう。

また、ケアもしていないのに舌苔が一切無い、というのもよろしくないようです。背景には内臓疾患の悪化や、栄養バランスの崩れがあると言われていますので、要注意です。

ケアの方法としては、専用のブラシやクリーナーを使って、舌苔を掻き落とすのが一般的です。回数は「一日一度が原則」「一週間に一度程度に」など、歯科医の間でも意見が割れているようですが、とにかくやり過ぎは禁物です。味覚細胞を傷つける可能性があるので、控えめに、舌が少し白く見える程度に行いましょう。

気をつけないと、口臭予防に夢中になる余り味覚障害に・・・なんてことにもなりかねません。

おすすめなのは、ブラシ等を使わない舌みがきです。

口臭と舌みがきで詳しくご紹介していますので、ご参照くださいね。