空腹時の口臭
寝起きに口臭が強くなることは、寝起きの口臭でお話しましたね。しかし、口臭に悩む人にとっては、空腹時もまた「魔の時間帯」です。
唾液の分泌は、視覚・嗅覚・食べ物の刺激や、食事や会話で口周りの筋肉が刺激されることによって、促されます。
職場であれプライベートであれ、人と余り言葉を交わさずに、小腹の空いてくる午後の時間を過ごす人も多いはず。このような時間帯には、かなり口が乾いているかもしれません。唾液による、口臭予防作用が低下しますから、心配ですよね。
空腹が良くないとは言っても、四六時中何か食べる訳にもいきません。体に悪いうえ、常に口に食べ物が入っていると、唾液による歯の修復が進まないのだそうです。
空腹時の対策としては、なんといっても水を飲むこと。水分補給によって、唾液の出やすい状態にすることが大切です。
喉が渇いたとき以外にも、一日4回は水を飲むのが良いそう。朝の歯磨きの後、午前中の空腹時、午後の空腹時、夕食を終えて寝るまでの間に、それぞれコップ一杯を摂りましょう。
ジュースや牛乳は口内のpHを下げ、酸性を好む口腔内細菌の繁殖を助けてしまいます。また、緑茶は抗菌作用による口臭予防効果が認められているものの、一方でカフェインによる唾液の抑制が起こる為、大量摂取はおすすめしない、という歯医者さんが多いようです。
口臭の一時的な予防には緑茶、空腹時の口臭予防には水、といったところでしょうか。