口臭の原因、喉にあり?

口臭の原因のひとつとして、膿栓(のうせん)が挙げられることがあります。

口臭予防に興味のある方はご存知かと思いますが、喉の扁桃腺のくぼみに、白い玉が出来るんですよね。咳やくしゃみ、うがいの際などにポロっと口から飛び出してきたりして、潰してみるとすごく臭い。これが膿栓で、別名『臭い玉』とも呼ばれます。

食べ物のカスや細菌の死骸などから出来ていて、ビックリするほど臭い為に、口臭の素になっているとよく言われています。

確かに、喉の辺りにそんなものがいくつも溜まっていたら、においそうですよね。実際、喉のトラブルを扱う耳鼻咽喉科のHPを覗いてみると「膿栓は口臭の原因」とはっきり書いてあったりします。

一方、膿栓と口臭の因果関係に否定的な医師も。

「膿栓は誰にでも出来るので、膿栓が口臭の原因となるならば、口臭の強い人は膿栓が他の人より多いか、膿栓のにおいが他の人より強いことになる。しかしそのような調査結果を見た事がない」

「膿栓は確かに臭いが、鼻に近づけて初めてそのにおいが分かる。従って、喉に埋まっている状態で、他人にそのにおいが届くとは考えにくい」

・・・なるほど。そういえば、

「膿栓は潰さなければ、たいしてにおわない」とも言われています。

自分で膿栓を取ろうとすると、喉の扁桃腺を傷つける場合もあるそうです。口臭予防に熱心なのはともかく、膿栓はそっとしておいた方が良さそうです。

もっとも「潰さなくても、嗅ぐのが苦痛なくらいにおった」という声もありますし、人によってにおいの強弱はあるのかもしれません。

その場合でも自己流は避け、耳鼻咽喉科で取り除いてもらうことをおすすめします。