便秘と口臭の関係
「便秘のせいで口臭が生じる」という話、聞いたことがありますか?なんと口臭がオナラのにおいになってしまう、というのですから深刻ですよね。
ネット上では「口臭がオナラ臭いです。便秘なのですがそのせい?」という悩みを発信する人もいます。
しかし受け手側の意見は「その通り便秘のせいだ」「いや便秘で口臭なんて迷信だよ」と、真っ二つに分かれていたりします。「便秘で口臭」の話は、一般常識とは言えないようですね。
しかし歯科のサイトを覗くと、便秘と口臭に因果関係があると考えていらっしゃる歯医者さんは、珍しくないようです。
大腸で発生したオナラのガスは、一部は肛門から排出されますが、その他は腸管から吸収され、血液に乗って肺に到達するのだそうです。そして呼気として排出されるのですが、通常は肝臓で無臭化される為、息がにおうことはありません。
しかし便秘が続いたりオナラを我慢したりすると、悪臭物質の量が肝臓の処理能力を上回ってしまい、臭いまま肺から排出されてしまうのだそうです。特に便秘の慢性化はオナラのガスを増やし、悪臭物質を増やす最大の要因、と言われています。
ちなみに上記のメカニズムでは、肺から出てくる呼気そのものが臭くなるので、口を開かなくても鼻から臭い息が出てしまいます。口腔内のトラブルによる口臭とは違い、口臭予防のガムやサプリメントも役に立ちませんから、一層辛いものがありますね。
気になる方は口腔内のケアだけでなく、腸内環境も整えて、口臭を予防致しましょう。